ケーススタディ

退職金2,000万円の手取りはいくら?シミュレーション事例【勤続年数別】

公開日: 2026年6月3日 更新日: 2026年6月3日 著者: 退職金税金シミュレーター運営

この記事の結論:退職金2,000万円の手取りは、勤続年数によって約1,690万〜2,000万円と300万円以上の差が出ます。勤続29年以上なら退職所得控除内に収まるため税金がほぼゼロになるケースも。本記事では勤続25/30/35/38年の4ケースで具体的な手取り額を解説します。

ケース①:勤続25年(早期退職)

35歳で入社、60歳で早期退職するケース。

前提条件:退職金2,000万円・勤続25年・60歳・一時金受取

退職金額20,000,000円
退職所得控除(800万+70万×5)−11,500,000円
控除後8,500,000円
退職所得(×1/2)4,250,000円
所得税(20%−42.75万)422,500円
復興特別税8,872円
住民税(×10%)425,000円
税金合計856,372円
手取り額19,143,628円

勤続25年だと退職所得控除が1,150万円のため、850万円が控除後に残り、約86万円の税金がかかります。手取りは約1,914万円

ケース②:勤続30年(標準的な定年)

30歳で入社、60歳で定年退職するケース。最も一般的なパターン。

前提条件:退職金2,000万円・勤続30年・60歳・一時金受取

退職金額20,000,000円
退職所得控除(800万+70万×10)−15,000,000円
控除後5,000,000円
退職所得(×1/2)2,500,000円
所得税(10%−9.75万)152,500円
復興特別税3,202円
住民税(×10%)250,000円
税金合計405,702円
手取り額19,594,298円

勤続30年で控除額が1,500万円となり、税金は約40万円。手取りは約1,959万円。ケース①と比べて約45万円の差。

ケース③:勤続35年(早めに入社)

25歳で入社、60歳定年のケース。控除額が拡大して税金がさらに減少。

前提条件:退職金2,000万円・勤続35年・60歳・一時金受取

退職金額20,000,000円
退職所得控除(800万+70万×15)−18,500,000円
控除後1,500,000円
退職所得(×1/2)750,000円
所得税(5%)37,500円
復興特別税787円
住民税(×10%)75,000円
税金合計113,287円
手取り額19,886,713円

勤続35年で控除額1,850万円。退職金2,000万円との差はわずか150万円となり、税金は約11万円のみ。手取り約1,989万円

ケース④:勤続38年(新卒入社で定年)

22歳新卒入社で60歳定年。退職金が控除内に完全に収まるラッキーケース。

前提条件:退職金2,000万円・勤続38年・60歳・一時金受取

退職金額20,000,000円
退職所得控除(800万+70万×18)−20,600,000円
控除後0円(マイナスは0扱い)
退職所得0円
税金合計0円
手取り額20,000,000円

勤続38年だと控除額2,060万円が退職金2,000万円を上回り、税金ゼロで全額受け取りに。これが退職所得控除の威力の頂点です。

4ケースの比較サマリー

ケース 勤続年数 控除額 税金 手取り
①早期退職25年1,150万85.6万円1,914万円
②標準定年30年1,500万40.6万円1,959万円
③早期入社35年1,850万11.3万円1,989万円
④新卒定年38年2,060万0円2,000万円

勤続年数が5年違うだけで、手取りに30〜45万円の差が出ます。早期退職を検討中の方は、税金面のインパクトも考慮しましょう。

退職金2,000万円受取後にやるべきこと

手取り1,900〜2,000万円を受け取った後の選択肢を整理します。

① NISAで非課税運用(最優先)

新NISA成長投資枠の年間上限240万円・生涯上限1,200万円をフル活用すれば、退職金の60%を非課税運用に回せます。年率3%で20年運用すれば約2,170万円が約3,900万円に。

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② 税理士確認で節税最適化

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